ぶどうの中でもよくスーパーで見かける『巨峰』と『ピオーネ』。
当社でもドライフルーツ加工用の『巨峰』と『ピオーネ』が入荷しており、見た目や色はほぼ一緒で新人の方だったら間違えそうな印象。
両者どのような違いがあるのか、また共通点はあるのかを解説しつつ、『巨峰』と『ピオーネ』の美味しい見分け方や保存方法を解説していきます!!
今の時期しか味わえない旬な『巨峰』と『ピオーネ』を楽しみましょう!!
巨峰とピオーネの違いは?
見た目はそっくりだけど、ピオーネは少し大きく、味は巨峰の方が濃厚
今回焦点にあてている『巨峰』と『ピオーネ』の違いを解説する前に、ぶどうの品種について簡単に解説します。
そもそも『ぶどう』の品種は、世界で10,000種以上が存在すると言われており、日本では100種類以上あると言われております。
『ぶどう』の品種は『赤』『黒』『緑』の3種類の系統に分類され、基準としては皮の色によって分類されます。
今回ご紹介する『巨峰』と『ピオーネ』は『黒』系統の品種に属しており、パッと見では違いが分かりにくいです。
では、一緒なのかと思われますが『ピオーネ』は『巨峰』と『カノンホールマスカット』と呼ばれる品種を交配させた品種となり、ピオーネは巨峰の子供にあたります。
では、『巨峰』と『ピオーネ』何が違うのか簡単に解説させていただきますと、巨峰と比べるとピオーネは若干サイズが大きく、味わいは巨峰の方が濃厚。甘みはどちらも強く、マスカットの特徴をそれぞれ受け継いでおり、爽やかな酸味とフルーティですっきりとした味わいが楽しめます!!
また、同じように交配させた品種で『伊豆錦』という品種がありますか、こちらは『ピオーネ』を超えるぶどうとして開発され、主な産地は長崎県や群馬県です。全国的に見ても栽培されている面積が少ない為一般市場にはあまり出ないと言われています。見かけた際は是非ご賞味ください!!
それでは、『巨峰』と『ピオーネ』をさらに深堀し特徴を解説します!
巨峰とは?
1942年、大井上理農学研究所の大井野上康氏によって「石原早生」とヨーロッパ種「センテニアル」を組み合わせて生まれたのが「巨峰」です。
この名前は、商標として1955年に登録され、多くの人々に知られるようになりました。
品種名としては「石原センテニアル」と呼ばれています。
当時のぶどうとしては、その大きな果粒と強烈な甘さで人々を驚かせました。以前のぶどうは小粒で酸っぱいものが主流だったため、巨峰の登場は革命的でした。果粒の重さは10~12g、一房の重さは最大で600gにもなります。
しかし、大きさだけが巨峰の魅力ではありません。糖度と果粒の数は比例し、果粒が少ない方がより甘くなると言われています。
果樹園での巨峰の栽培では、その大きさと甘さのバランスを追求し、摘粒を行いながら最適な状態を目指しています。糖度は18度から20度と高く、紫黒色の果実は多汁で、香り高く、コクのある甘さと繊細な風味が特徴です。また、種なしの巨峰も多く見られるようになりました。
巨峰は、新しい品種が次々と生まれる中でも、その人気を保ち続けています。特に「ナガノパープル」や「ピオーネ」のような新しい品種は、巨峰を親として開発され、その血を受け継いでいます。
味の特徴:香りが強くピオーネよりも酸味が柔らかい為、ぶどうの甘味を強く感じる事ができます。
ピオーネとは?
「ピオーネ」とは、その美しさから『黒い真珠』とも称されるブドウの品種です。
このブドウは、「巨峰」と「カノンホール・マスカット」の交配から誕生しました。
その果粒は巨峰を上回る大きさを持ち、しっかりとした食感と、バランスの取れた酸味と深い甘みが魅力。
また、果実がなかなか落ちないため、保存性にも優れています。「ピオーネ」の名前は、イタリア語で「開拓者」という意味を持っているそうです。
味の特徴:甘みが強く、爽やかな酸味をもちます。多汁で皮離れも良く食べやすい。
美味しいピオーネや巨峰の見分け方
ぶどうの色の状態で熟度が分かります。
果皮が張りと光沢を持ち、均一に色づいているものを選びましょう。
さらに、大きくて黒っぽい色合いのものは、高い糖度を示している証です。
日光をたっぷり浴びた濃い色の房は特におすすめです!
また、稀に表面に白っぽい粉が付着しているものがありますが、果粉(ブルーム)と言われ天然のロウ物質です。
水分の蒸発や病気を防ぐ役割を果たします。人体には無害で、この果粉(ブルーム)が多いほど良品と言えます!
是非見つけてみてください!
ピオーネや巨峰の保存方法
保存場所については、室内の涼しい場所での保管がオススメです。
とはいえ、ピオーネや巨峰が出回る時期は室内も暑い場合もありますので、冷蔵庫の野菜室が良いでしょう。
また、冷凍保存をする場合ピオーネや巨峰のような大粒のぶどうは、房から1粒ずつバラして容器に並べて冷凍しましょう。
その際に、身を手でちぎってしまうと皮が破けてしまうので、面倒ですがハサミで枝を2~3mm残して切って保存しましょう。
解凍する際は、お尻の部分を流水に充てて切れ目を入れると、つるんと皮がむけます。
冷凍すると皮と身の部分に隙間ができるので綺麗にむけます!
解凍時間によって、食感の変化が楽しめるので是非お試しください!
巨峰とピオーネを使った商品
弊社では、巨峰とピオーネを使ったドライフルーツ商品を提供しています!